私自身、2社目への転職で年収が下がった経験があります。
「転職で年収が下がって後悔した」という声はネット上にもたくさんあります。ただ、年収が下がった人が全員後悔しているかというと、そうではありません。私自身、年収が下がった2社目の転職を100%後悔しているかと聞かれると、正直なところ「完全には後悔していない」というのが本音です。
この記事では、転職で年収が下がって後悔する人に共通する5つのパターンと、逆に後悔しなかった人の考え方、そして後悔を防ぐための具体的なチェックリストをまとめます。
転職で年収が下がって後悔する人の5つの共通点
転職で年収が下がること自体は珍しくありません。転職で年収が下がるのは普通?でも書いていますが、転職者の約3割は年収が下がっています。
ただ、年収が下がった人の中でも「後悔している人」と「していない人」には明確な差があります。後悔する人には、次のような共通点が見られます。
1. 年収以外の転職理由が曖昧だった
「なんとなく今の仕事がつまらない」「周りが転職しているから」。こうした漠然とした理由で転職した結果、年収が下がると、「前の会社にいたほうがマシだった」という気持ちが強くなりがちです。
転職の目的が明確であれば、年収が多少下がっても納得できます。しかし目的がぼんやりしていると、年収ダウンという数字だけが目に入って後悔に直結してしまうのです。
2. 提示年収を確認せず入社した
私の転職失敗談でも詳しく書いていますが、「提示年収」と「実質年収」は別物です。基本給だけを見て「年収が維持できる」と判断し、みなし残業代や賞与の査定基準まで確認しなかった結果、入社後に「思ったより手取りが少ない」と後悔するケースは非常に多いです。
私の2社目がまさにこのパターンでした。エージェントから「年収維持できますよ」と言われたのを鵜呑みにし、残業代の仕組みや賞与の評価基準を自分で確認しなかった。結果として年収は下がり、入社直後は正直なところ後悔しました。
3. 生活コストの変化を計算していなかった
年収が下がること自体より、「生活が苦しくなった」という実感が後悔を生みます。転職前に月々の固定費と年収ダウン後の手取りを照らし合わせていれば、事前に許容範囲かどうか判断できたはずです。転職で年収が下がる許容範囲も参考にしてみてください。
4. キャリアの先を見ずに目先の条件で決めた
「今より楽そう」「残業が少なそう」。短期的な条件改善だけで転職先を選ぶと、入社後に年収が下がった事実が気になりやすくなります。3年後・5年後の昇給ペースやキャリアパスまで見据えていなかったために、「下がった年収がいつ戻るのかわからない」と不安に駆られるのです。
5. 転職先の情報収集が不十分だった
口コミサイトや業界の知人への相談をせず、求人票の情報だけで入社を決めた人ほど、後悔する傾向があります。社風、評価制度、人間関係など、求人票にはない情報を事前に掴んでおくことは、年収ダウンの納得感にも直結します。

年収が下がっても後悔しなかった人の共通点
一方で、年収が下がっても後悔していない人にも共通する考え方があります。
まず、転職の目的が年収以外にはっきりしていたこと。「この業界の経験を積みたい」「地元に戻りたい」「ワークライフバランスを改善したい」など、年収以外に明確な軸を持っている人は、年収が多少下がっても納得感が高いです。
次に、年収ダウンを「一時的な投資」と捉えていたこと。未経験業界に飛び込む際の年収ダウンを、スキル獲得のための学費のように考えられる人は、入社後も前向きに取り組めます。
私の場合を正直に振り返ると、2社目への転職では年収が下がり、入社直後は後悔の気持ちがありました。ただ、2社目で得た業界知識と実務経験が、結果的に3社目への転職で大きな武器になりました。3社目では年収がアップしただけでなく、2社目で身につけた知見があったからこそ任された仕事もあります。
つまり、年収が下がった転職を「失敗」で終わらせるか「次への布石」にするかは、そこで何を得るかにかかっていると、私は身をもって感じています。

後悔を防ぐためのチェックリスト
転職で年収が下がりそうなとき、事前に以下のポイントを確認しておくことで、後悔のリスクを大幅に減らせます。
転職前に確認すべき7項目
- 転職の目的は年収以外にも明確か
- 年収ダウンの金額と、月々の生活費への影響を具体的に計算したか
- 基本給だけでなく、みなし残業代・賞与・手当の仕組みまで確認したか
- 転職先での3年後の想定年収を確認したか(昇給ペース・評価制度)
- 口コミサイトや業界の知人から、求人票に載らない情報を集めたか
- パートナーや家族と年収ダウンについて話し合ったか
- 最低半年分の生活費を貯蓄として確保しているか
このチェックリストの中で私が特に重要だと感じるのは、「月々の生活費への影響を計算する」ことです。年収の総額だけを見ると漠然とした不安に押しつぶされがちですが、月の手取りベースで考えると、意外と許容範囲だったというケースもあります。

後悔してしまった場合のリカバリー方法
すでに転職して年収が下がり、後悔している方もいると思います。ただ、後悔した状態からでもリカバリーは可能です。
今の会社で年収を上げる努力をする
まず検討すべきは、転職先での年収アップです。評価制度を理解し、昇給に直結する行動を意識して取り組みましょう。入社1年目は評価実績がないため賞与が低くなりがちですが、2年目以降に改善するケースは多いです。
副業やスキルアップで収入源を増やす
本業の年収がすぐに上がらない場合、副業で収入を補う方法もあります。転職先で得た新しいスキルを活かした副業であれば、スキルの定着にもつながり一石二鳥です。
再転職を視野に入れる
年収が下がった原因が構造的なもの(業界の給与水準が低い、会社の業績が厳しいなど)であれば、再転職も選択肢に入ります。ただし、短期離職はキャリアにマイナスになる可能性もあるため、最低でも1年は在籍して実績を作ってからのほうが無難です。30代の転職完全ガイドでも、30代のキャリア戦略について詳しくまとめています。
私自身、2社目には2年ほど在籍してから3社目に転職しました。短い期間でしたが、その間に業界特有の知識をしっかり吸収したことが、次の転職での年収アップにつながったと思っています。焦って辞めるのではなく、「今の環境から何を持ち出せるか」を考えることが大事だと実感しています。

よくある質問
Q. 転職で年収が下がったら、元の水準に戻すのにどれくらいかかりますか?
A. 業界や職種によりますが、同じ会社で昇給によって戻す場合は2〜3年かかるケースが多いです。再転職で年収アップを狙う場合は、転職先で実績を積んだ上で1〜2年後に動くのが現実的です。私の場合は2社目に約2年在籍し、3社目で年収が上がりました。
Q. 年収が下がる転職は絶対にやめたほうがいいですか?
A. 一概にそうとは言えません。年収以外の目的(業界チェンジ、ワークライフバランス、勤務地など)が明確で、年収ダウンの許容範囲を事前に計算できていれば、後悔するリスクは下がります。大切なのは「なぜ年収が下がるのか」「下がった分を将来取り返せるのか」を冷静に判断することです。
Q. 年収が下がって後悔しているとき、誰に相談すればいいですか?
A. まずは転職経験のある友人・知人に相談するのが良いと思います。同じ経験をした人のほうが実感のこもったアドバイスをくれます。また、転職エージェントに「今後のキャリア相談」として話を聞いてもらうのも一つの方法です。ただし、エージェントは転職を勧める立場にあることは意識しておきましょう。
Q. 家族に年収ダウンを伝えるタイミングはいつがいいですか?
A. 内定が出てから伝えるのではなく、転職活動を始める段階で共有するのがベストです。年収が下がる可能性があることを事前に伝えておけば、入社後の生活面でのすれ違いを防げます。
まとめ
転職で年収が下がって後悔する人には、「転職の目的が曖昧」「提示年収を鵜呑みにした」「生活コストの変化を計算していない」「キャリアの先を見ていない」「情報収集が不十分」という共通点があります。
逆に、年収が下がっても後悔していない人は、年収以外の明確な目的を持ち、ダウンを一時的な投資と捉えています。
私自身は、年収が下がった2社目の転職を完全な失敗だったとは思っていません。もちろん当時は後悔もしましたが、そこで得た業界知識が3社目での年収アップにつながったからです。大切なのは、年収が下がること自体を恐れるのではなく、「なぜ下がるのか」「そこで何を得られるのか」を事前に整理することだと思います。
もし今、年収が下がる転職を検討しているなら、この記事のチェックリストを使って、自分の中で納得できるかどうかを確認してみてください。
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